Film producers: Sascha Meichsner (www.formut.de)

& Paul Sauerland (www.sauerland-film.de)

 

Speakers: Lorelei (10 years) and Travis Ridout from Pullman, WA, USA.
We kindly thank the University of Greifswald for the overflight permission.

Video Production: FORMUT - Designstudio / Sascha Meichsner                              

                    

Drohne Images: Sebastian Parg (University of Greifswald) & Sascha Meichsner

Music: YouTube Studio Creator Library

We kindly thank the University of Greifswald for the overflight permission.


グライフスヴァルト天文台98年の歴史 (1924 - 2022)
ようこそ
 

グライフスヴァルトにおける科学の歴史は、1456年の大学創立に始まります。

 

1741年、アンドレアス・マイヤー(Andreas Mayer)はスウェーデン最古の大学の数学および天文学教授に任命されました。しかしながらグライフスヴァルトにおける天文学の歴史が本格的に始まったのは、1762年の天文学者アンドレアス・マイヤーとランベルト・ハインリヒ・レール(Lambert Heinrich Röhl )による最初の天文学講義からです(***日本語閲覧者の皆様へ:当時グライフスヴァルトのあるフォアポンメルン地方では、30年戦争の講和条約であるヴェストファーレン条約(1648年締結)の規定により、スウェーデン王がフォアポンメルン公を兼任していました。その後フォアポンメルン地方は、ナポレオン戦争後の欧州各国の領土分割を定めたウィーン会議によりプロイセンの領土となります)。

 

エルデナ修道院(Kloster Eldena)、現在ポンメルン州立博物館の建物の1つとして使用されている灰色修道院(Graue Kloster)、マルティン・ルター通り10のアンドレアス・マイヤー邸、およびリク川(***日本語閲覧者の皆様へ:リク川はグライフスヴァルトを流れてバルト海に注いでいます)に面した火薬塔(1775 – 1826年)が、かつての観察地点および天文台であったことが確認されています。旧物理学研究所の最上部に設けられている現在の天文台は、物理学研究所長フリードリヒ・クリューガー(Friedrich Krüger)の尽力により、1924712日に運用が開始されました。

 

グライフスヴァルトで行われた歴史的に重要な観測として、1761年と1769年、および2004年と2012年の金星の太陽面通過を挙げることができます。この初めての全欧州規模研究プロジェクトにおいて、当時、すなわち18世紀の観測データから太陽と地球との距離は約15000kmと計算されました。このプロジェクトのために最も長距離の調査旅行を行った学者は、オーストラリアの発見で知られるジェームス・クック(James Cook)でした。

 

社団法人グライフスヴァルト天文台(Greifswalder Sternwarte e.V.)は、1992729日より世界唯一のCARL-ZEISS2重望遠鏡の運用、保守、改新を行っています。機械式遠心調整器を備えたこの赤道儀式2重望遠鏡は、垂直開口部を備えた直径6mの木造ドームに格納されています(外観はポツダムにあるアインシュタイン塔(Einsteinturm)に似ています)。メクレンブルク・フォアポンメルン州最大のグライフスヴァルト天文台は、1924年製の屈折望遠鏡(200/3000)と1935年製のニュートン式反射望遠鏡(400/6400 により構成されています。後者は変光星の写真撮影に適していて、著名な天文学者パウル・テン・ブルゲンケート(Paul ten Bruggencate)のために調達されたものです。印象深い紅炎(プロミネンス)の直接観察のために、公開観測においては、2016年の改新で装備されたDayStar Filters社のQuantum H-alphaフィルターが使用されています。携帯用の機器としては、MEADEシュミットカセグレン式反射望遠鏡(200/1260)と、学習用望遠鏡「Telementor」(63/840)を使用しています。

 

メクレンブルク・フォアポンメルン州の学校では、社団法人グライフスヴァルト天文台の設立者であるホルガー・ケルステン教授(Prof. Holger Kersten とロストックのマンフレート・シュコウスキー教授(Prof. Manfred Schukowski)の協力を得て、現在も天文学授業が行われています。

 

2001年、小惑星10114RZ 1992)は発見者のルッツ・シュマーデル(Lutz Schmadel)氏とフライムート・ベルンゲン(Freimut Börngen)氏により「グライフスヴァルト」と命名されました。また2013年には、ウィーンのアンネリーゼ・シュネル(Anneliese Schnell)氏の研究により、小惑星4961902 KH)の名称「グリューフィア(グライフィア)」は、グライフスヴァルトにちなむものであることが明らかになりました。これによりグライフスヴァルトは、自らの名前に由来する小惑星が2つある数少ない都市の一つとなりました。

 

社団法人グライフスヴァルト天文台は、賞金500€が贈られる「ヨハネス・コンラート奨励賞(Johannes-Conrads-Förderpreis)」 により、次世代の天文学および航空宇宙学を担う若者を支援しています。直近の受賞者は、ロストックのフラウンホーファーIGPFraunhofer IGP)のリザ・クナーク(Lisa Knaack)氏でした。

 

2017年には、ディートマール・フリュスト(Dietmar Fürst)氏と氏の率いるチームに、38年の長きにおよぶレンプリン(ロストック近郊)にあるメクレンブルク最古の天文台(ältesten mecklenburgischen Sternwarte)の再建活動に対する褒章として、「マイヤー レール名誉賞(Mayer-Röhl-Ehrenpreis)」を賞金555€とともに贈らせていただきました。フリュスト氏とチームの皆様の活動により、200年以上の時を超えて、再び多くの人々がレンプリン天文台で太陽観察を行うことができるようになったのです。この天文台は、18/19世紀にはヨーロッパで最も先進的な天文台の1つでした。

 

天文学に興味がある方には、通常毎月第2木曜日に開かれる天文学研究会が、活発な活動を展開している私たちの仲間との出会いの場となることでしょう。

 

目下の最大のプロジェクトは、2024年の天文台開設100周年に向けての20 の費用をかけての総合修復プロジェクトです。
私たち非営利社団法人の賛助会員となっていただくこと、また献金(課税控除のための領収書を発行させていただきます)を心よりお待ちしています。

 

現在私たちの天文台は、通常毎月第1および第3木曜日に開館しています。
ガイドツアーについては、ご相談の上40 €よりお受けいたします。

 

ありがとう そしてさようなら

 

日本語訳:林